僕らのベリーソルジャー
「で、何が出来るかってゆうとな、『おはなし』ができるねん。」


「?それって、何だ?」


今イチ、よく判らなくて、一悟は聞き返す。


「なにって言われてもなぁ、まんまそう、としかよう言わへんし。なんしか、誰とでも、何とでも話ができるねん。」


例えば、さっきの鍵みたいに、と言われ、先刻確かに鍵の開く音を聞いた一悟はあぁ、と納得した。
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