僕らのベリーソルジャー
「あの、ね。あの、一悟さん。私の話を聞いて、それでも良かったら、握手してもらえませんか?」


見上げる未明のそう言う様子が、とても必死な感じがして、一悟は気押されるように頷いた。


「あのね。町子ちゃんは、私の事、超能力者って言ってくれたんだけど、そんなにすごいものじゃないの。」


胸の前で両手を握り合わせ、一生懸命に未明は話す。
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