僕らのベリーソルジャー
「言えよ。俺をどうしたって?」


尋ねる一悟に、天馬は締め上げられていて、苦しそうに呻き声を上げるばかりで、答える事ができない。


「一悟。ごめんやし。うちも謝るさかい。なぁ、お願いやし。天馬の事、放したって。」


町子が一悟にすがるようにして訴える。


「一悟。天馬は少し偽悪趣味なんだ。僕からキチンと話すから、天馬から手を離して。ホントに苦しがってる。」


桃太にまで言われ、一悟はようやく、天馬を床の上に降ろした。
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