僕らのベリーソルジャー
「ねぇ、お兄さん。」


流れるプールを8キロ程、逆行して泳いで、少し疲れを覚えた一悟は、日焼け用ベンチで少し休もうと、プールから上がった。


そこへ突然、背後から話し掛けられ、驚いて振り向く。

「僕達に付き合ってくれる?」


その言葉が聞こえたかどうかの所で、激しいショックに襲われ、ブラックアウトした一悟の脳裏に残ったのは、やたらと整ったこぎれいな顔をしたガキの姿だった。
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