僕らのベリーソルジャー
そう言って、桃太は静かに頭を深く下げた。


「お願い、一悟ちゃんっ。もうひとつだけ聞いて!何も説明しないで巻き込んだのは、ちゃんと理由があるのっ!折角、天馬が気に入った人を、絶対に逃がしたくなかったのっ!」


それとは対照的に、しいの叫ぶように言った声が、博物館の静寂をぶち破った。


沈黙したまま、しばらく子供達を見ていた一悟は、硬い表情を変えることなく言った。
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