僕らのベリーソルジャー
「僕は…うん。多分大丈夫。いざとなったら、金太がなんとかしてくれるだろうから。」
ティラノを見上げながら、桃太がつぶやくように言った。
「金太って?」
突然登場した知らない名前に、一悟は聞き返す。
「…あぁ、そっか。なんだか、僕さっきから説明全部省いてしゃべってるね。」
一悟には、今日初めて逢ったのに、仲間に話してるみたいになっちゃってるよ。と、おかしそうに、小さく笑うと、桃太は続けた。
「金太は、僕の双子の弟なんだ。親からは、天才じゃない方の、って呼ばれてるけどね。本当に天才なのは、金太の方だよ。僕は、少しばかり特化した能力を持っただけの奇形児に過ぎないんだ。でも、金太はまっとうにバランス良く普通の小学生、やっていけてるんだ。それでいて、洞察力は鋭くて、僕になにかあった時は、すぐに気付く。僕が親に隠れて遊び歩いていられるのも、金太のおかげなんだよ。」
ティラノを見上げながら、桃太がつぶやくように言った。
「金太って?」
突然登場した知らない名前に、一悟は聞き返す。
「…あぁ、そっか。なんだか、僕さっきから説明全部省いてしゃべってるね。」
一悟には、今日初めて逢ったのに、仲間に話してるみたいになっちゃってるよ。と、おかしそうに、小さく笑うと、桃太は続けた。
「金太は、僕の双子の弟なんだ。親からは、天才じゃない方の、って呼ばれてるけどね。本当に天才なのは、金太の方だよ。僕は、少しばかり特化した能力を持っただけの奇形児に過ぎないんだ。でも、金太はまっとうにバランス良く普通の小学生、やっていけてるんだ。それでいて、洞察力は鋭くて、僕になにかあった時は、すぐに気付く。僕が親に隠れて遊び歩いていられるのも、金太のおかげなんだよ。」