僕らのベリーソルジャー
「ふうん。兄弟が、いるのか。」


一悟は、そう感想を言った。


「いいな、兄弟がいて。俺は一人っ子だから、羨ましいよ。」


「…一悟の、そういうトコ、僕の金太とよく似てる。やさしいんだよね。」


泣きだしそうに笑いながら、桃太は一悟を見上げた。


「僕は、一悟や金太みたいなお兄ちゃんが、欲しかったよ。」
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