僕らのベリーソルジャー
「先に俺と話をしてみようとは思わなかったのか?」


半ばあきれながら、そう聞いてみた。


「そんな事やって、逃げられてしまいたくなかったんだよ。」


視線を下げ、桃太は淋しそうに言った。


「今日、ミス法学部に振られた後の気分のままの一悟に、僕らが突然現れて、どんな奴等か先に話して、それで身体改造させてって正直に言ったとして、一悟、いいよって言ってくれた?」


「うっ……確かに改造って聞いた時点で、逃げ出した、かな。」
< 96 / 201 >

この作品をシェア

pagetop