帰宅部室は萌え!
一ぱっぽ。(鳩時計の音)
一数分後。
とぼとぼ。
がっくし肩を落とした優花が帰ってきた。
うん、やっぱし。
他の3人の気持ちが重なる。
どうする?
声を掛ける?経過を待つ?
みんながアイコンタクトをしてるうちに、優花が顔を上げた。
「それって、部活やってない人の普通な放課後じゃない。」
腰に手を当て仁王立ちで、眼鏡をあげる真似をする優花。
反応に困った3人は棒立ち状態。
優花が続ける。
「行きましょう、カラオケ。」
先生に正論を言われ、自信をなくしたかと思えば、案外元気なのか?
他の3人が顔を見合わす。
「早くっ!」
優花がそんな3人を見て、部室を早く出ることを促した。