帰宅部室は萌え!
そこで、優花はそんな武琉を励ますため、背中を軽く叩く。
「大丈夫だよ。武琉は充分、うま…」
と、そこで言葉が詰まる優花。
「ごめん、わかんないや♪」
おどけて舌を出した彼女。
に、武琉は少しドキっとしたとかしなかったとか。
がっくり肩を落とした。
優花が続ける。
「でもね、下手だとしても一生懸命歌えば聞いてもらえるよ!多分。」
優しく言う彼女だが、武琉には全くもってマイナスである。
ツッコミどころは満載だが…
なぜ、下手なこと前提?
苦手とは言ったが、下手とは言ってねぇ!
「そうなんですか。それは親切にどうもでした。」
「いえいえ♪」
適当にスルーするつもりが、逆に優花を喜ばす始末。
彼女の満足そうな笑顔が少し憎い。