帰宅部室は萌え!
「と、はい、着いた一!」
「これがコマ送りの法則か!」
と、気付けば着いてしまった。
武琉の背中には軽く黒い斜線で影が…。
「ところでこれ部費出てんの?」
「え?出てないよ?」
瑠璃の質問に何気ない顔で首を傾げる優花。
そのやり取りを見守る咲来。
「言ってたことと違うよね。」
「Σふぇっ」
そんな悪い子には、こーだっ。
チャンスとばかりに頬を摘まみ引っ張る瑠璃。
「いはいですぅぅ一っ(泣)」
「嘘は駄目でしょ?ゆーか。」
にやにやとサディスティックな笑みを浮かべ頬の延び縮みを楽しむ瑠璃。
そんな二人の間で、咲来は優花を助けようとするけれど手を出せずあたふたしていた。
「おい、行くぞー。」
そんな三人を差し置いて先に支払いを終えた武琉はすたすたと歩きだす。
「ふぁい!」
優花は元気よく手を挙げて、武琉の後を追い掛けた。二人も後に続く。