帰宅部室は萌え!
「また明日ねー。」
駅に着いて改札口まで見送った二人。
いつも通りなわけで、それは帰宅部になっても変わらないわけで。
ただ今日は瑠璃の代わりに武琉が来ているのだけど。
咲来はいつも自分が見えなくなるまでいてくれる優花に振り返って、短い手を上でぶんぶん振った。
優花も振り返して、武琉も軽く手を振った。
あぁ本当なら電車に乗るまで見送らなきゃ、いや寧ろ家まで…
入場券の定期って作れないかな←
と考えてたりする優花を差し置いて、武琉は帰りの道歩き出した。
優花が後に続く。
「また行こーねっ」
「…おー」
気のない返事をする武琉に続いて、優花がホームを出ると、空はすっかり橙がかっていた。