◆悪魔様のお気に入り◆

「いーや? 黒髪でストレート」

 やっぱりな。あの女嘘つきやがった。

「もしかしてそいつお前の本性知ってるわけ?」
 

 拓斗から電話するなんてめずらしいし、それだけ気にいったって訳か。
 気の毒な女だな、その林田夏帆って奴。

「まーね」

 そう言って拓斗は電話をかけだした。
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