大好きな君へ

「ただいまー」

「おかえり。」

そう言って、わたしは自分の部屋に向かう。

「あ、実紅おかえり。」

「お兄ちゃん。ただいま。」

「なんか、元気なくね??」

「うるさいなあー」

「あ、彼氏いるの?」

「はあ!?」

「え?だって一緒に帰ってきてた人。」

「違うし。清水くんとは友達?」

「ふーん。」

「うっとしい。もう・・・こんなお兄ちゃんヤダ!!お姉ちゃんがいい!!」

「なに?実紅。呼んだ?」

「やだーーうざい。こいつ。」

「いいだろ?べつに。ってか、こいつって。」

「そうよねえ、こいつは女心分かってないし。」

「うんうん。」

と兄弟仲よく話していると、お母さんから

「みんなーごはんよ!!」

「はーい!」

と声をそろえて言う。

「あれ?莉那は?」

「彼氏とデートだって。」

「むかつく。」

「あはは。おまえ、いないもんな?」

「うるさーい!!これからです!」

「この先作れねんじゃね?」

「こら、ほんと、あんたってやつは・・・」
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