大好きな君へ

「田沼さん!」

「はい。」

「あのさ、実紅と清水くんって、仲良かった?」

「そりゃ、すごく。」

「どんなかんじ?」

「カップルのように、仲良かったよね?」

と、木倉さんに振る。

「そりゃ、すごく。でも・・・ね?」

「何が、おこったの?二人の間に。」

「どうも、実紅が告ったらしいんだけど、当時清水くんには別に好きな人がいて実紅が振られて、仲が・・・・。」

「そうだったんだ。」

「最近、あたし思うんだ。」

「なに?田沼さん!」

「清水くんたぶん、たぶんだけど・・・・実紅のこと好きだと思う。」

「あぁ、そうあたし帰りに男子の話聞いちゃったんだけど・・・。」

「なになに?木倉さん。」

「清水くん、実紅のこと・・・好きっぽい。」

「言ってたの?」

「うん。自分から男たちに相談してた。」

「えっ?まじで・・・・。じゃあ。両想い?」

「え?実紅まだ、あきらめてなかったんだ。一途だね。」

「あ、話聞かせてくれてありがとー!」

「ううん。大丈夫!」

そして、わたしはさつきとあかねに報告しに行った。
< 66 / 104 >

この作品をシェア

pagetop