大好きな君へ
「みーく!そういえば、同窓会っていつ?」
み「そういえば。」
「野中さんに聞いてくるね。」
み「うん。」
野中さんとは、去年同クラでこの同窓会を企画した本人。
「紗希ちゃん!」
野「はい!」
「同窓会って、いつになったの?」
野「来週の土曜日あいてる?」
「あたしは、空いてるけど・・・。」
野「実紅ちゃんにも聞いといてくれる?」
「あ、うん。」
野「それから、3組の優希ちゃんと知恵ちゃんたちにも連絡してもらえる?」
「わかった。」
野「詳しく決まったら、またあたしから連絡するよ。」
「おねがいしまーす!」
「みーく!」
み「お?」
「来週の土曜日だって。時間とか待ち合わせ場所とかはまだ決まってないって!」
み「そっか。」
「優希と知恵にも言っといてだって。」
み「あたし言っとくよ!」
「ありがとう!」
み「んーー。」
「どうしたの?」
み「いや、愁連れて行こうか迷ってて・・・。」
「あのさ、実紅は、あたしを怒らせたいわけ??」
み「そ、そういう意味で言ったつもりじゃ・・・。」
「ちょーイヤミに聞こえた。」
み「ごめん。ごめん。」
「いいじゃん。連れてくれば?藤宮くんとも仲いいし。」
み「いいの?」
「いいよ。べつに。」
み「じゃあ、連れてくね!」
とうれしそうに言う実紅。