ラブジェネレーション

中学の頃…

「桜庭?何?」


あたしはバレンタインにひろくんを呼び出した。

ずっと好きだったから。



「これ…ひろくんに。」

あたしは一生懸命作ったチョコレートを渡した。

ひろくんは目を丸くして…

「ありがとう。」

ぎこちなく笑った。



呼び出して渡すくらいだから…

ひろくんも感づいていたみたいだけど自分の口から告げた。



「あたし…ずっとひろくんが好きでした。

付き合って下さい。」




あたしは頭を下げて返事を待った。


返事はごめんだった…

終わったあたしの初恋。



ひろくんが好きだったのは

学校のマドンナの詩織ちゃん。




そんな女の子にかなうわけがない…


あたしの恋は儚くちった。




ひろくんは次の日からは幼なじみとして接してくれた。




この関係を崩したくない。


あたしの思いは胸の奥にしまった。
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