ラブジェネレーション
体育祭前夜
「ひろくんって…本気で俳優になりたいの?」
あたしが小さな頃に
勝手に決めつけてしまったひろくんの夢。
「なりたくないって言ったら?」
「え!?」
なりたくないんだ…
「そうなら…もう言わない。」
「嘘。興味はあるし♪」
ぱぁっと晴れた表情でひろくんは言った。
でも…あたしもひろくんが俳優になってくれるのは嬉しい。
あいつが…今有名な俳優だから。
ひろくんをいじめてたあいつが。
「オーディションはかなり落ちてるけどね?」
ひろくんの受けたオーディションの数は
軽く10回を越している。