死神の花
"臆病者"
その言葉が、頭の中で響く‥
「黙れ黙れ黙れっ!
お前なんかに俺の何が分かる!!
お前なんかに‥
俺の気持ちが分かるものか!!!」
大切なモノを失った気持ちが
大切なモノに裏切られた気持ちが
お前に分かるものかっ‥‥
俺は怒鳴り、俯いた。
「えぇ‥、私は君の気持ちなんて分からないよ」
良く響く冷たい声音で、少女は言葉を紡いでゆく。
「私は君じゃない‥
だから、君の気持ち何て分からない。
それに、私は自害しようとしている人間の気持ちなんて‥‥分かりたくない。
あっ‥、そろそろ‥おやつの時間だ」