死神の花
「あの……」

俺がボーッとしていると、右隣から声をかけられた。
俺の右隣は転校生…風花 雪菜の席だ。
俺は無言で風花を一瞥すると、風花はフワリと笑った。

「私は風花 雪菜です。貴方は…?」
「俺は‥「そいつは麻菊って言うサイテーな奴。雪菜ちゃんも関わらない方が良いぜ」‥」

俺の言葉を遮ったのは男子生徒の一人。風花は俺をサイテーだと言った男子生徒を見ていた。
男子生徒は峪下 梓が言っていたことを風花に話していた。
嗚呼、コイツも周りと同じようになる‥

俺はそう思い俯いた。
だが、信じられない言葉を聞き、俺はすぐに顔を上げた。

「麻菊君がサイテーだって言う証拠は何?まさか‥‥峪下さんの言葉だとは言わないよね?
そうなら私は信じないよ」
< 20 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop