死神の花
バタンッ!
「っ――‥!?」
振り返って見ると、扉が勢いよく閉まった。最初は風花が閉めたのかと思ったが、風花はいつのまにか俺の前に居る。
風のせいだろうかと思ったが、扉は引いて開けるものの為こちらからの風で閉まることはありえない。
「なら何で‥‥」
俺は一人、思考回路を巡らせ考え始める。風花が居ることなど忘れて‥。
「‥‥‥ねぇ、私は話したいことがあるから貴方を此処に連れてきたのよ?
それなのに‥一人で"どうでもいいこと"を考えないでくれる?」
風花は優しげな微笑みを浮かべているが、目が笑っていないように見えるのは何故だろう‥。
目が疲れたのかな‥‥。