死神の花
アハハッ‥‥
「何笑ってるの?気持ち悪い」
「気持ち悪いって‥酷いな」
俺は眉間にシワを寄せて言ってやった。
皮肉を込めて言った気だったが、風花はそんなことを気にする様子もなく、苛立ちを表すように胸の前で腕を組んでみせた。
「あー、改めて自己紹介をさせてもらいますね。
どうもハジメマシテ。死神のユキです。」
‥‥脳内が壊れてしまったのか、風花は可笑しなことを言い始めた。
アイツは先程、風花 雪菜と名乗ったばかりなのに‥死神のユキだと名乗った。
‥‥‥信じられない
「信じられなくて結構だよ」
「読心術かよ‥‥」
「悪い?」