死神の花
「‥‥それで、私はこの地域の歪みが何処から生まれたのか調べて見たのよ」
視線を俺から空へと移し、風花は淡々と話していく。どんな表情をしているのかは俺には見えないが、きっと無表情だろうと思った。
暫く風花は沈黙していたから、俺は不思議に思いながら問い掛けてみた。
「で、その歪みって言うのは何処から生まれていたんだ?」
「それは‥‥」
風花は再び俺の方を向いた。
真っ直ぐと目を逸らさず、真剣な表情をして。
「貴方」