死神の花
翌日‥
憂鬱だ。学校行きたくない。
ていうか、生きたくない。
いっそのこと、このまま今日は布団の中で寝ておこうかな‥。
そんなことを考えながら、俺はまだ、家の自室の布団の中に居た。
「あーさーぎーくーよーうー!いつまで私を待たせる気?ていうか、私を誰だと思ってるの?待たせるなんて‥論外だわ!」
外から聞いた事のある声が聞こえ、俺は起き上がる。窓に近寄り外を見ると、家の前にはアイツが居た。
‥‥‥幻だ、寝よう。
俺は窓のカーテンを勢いよく閉め、布団の中に潜り込んだ。
少しの間そうしていると、廊下から足音が聞こえてきた。
そして、母さんの声が俺に言う。
「遥、お友達が迎えに来ているわよ?」
憂鬱だ。