死神の花

狂気の瞳

 
―――――――――――
 
「ねぇ、ちょっと!私のことを置いて行くなんて、どういうことよ!!‥‥って、麻菊 遥、聞いてるのっ!!?」
 
俺はあの後、直ぐに教室を出て屋上へと向かった。だが、それをユキが後ろから追い掛けていたわけで、何故か怒っていて煩ーい。
 
何なんだ、コイツは。
俺に構うなよ。
 
何なんだ、コイツは。
何なんだ、コイツは。
 
ユキに会ってからというもの、俺の頭の中は掻き乱されているような感覚だ。
こんな性格の女は大嫌いだ。
そうだ、そうに違いないのに‥。
 
「私を無視するなんて‥‥良い度胸をしてるじゃない。気に入らないわ。
表に出なさい、麻菊 遥!決闘よ!」
 
おい、ちょっと待て、コラッ。
てめぇーの頭の中は血みどろですか、コノヤロー。
 
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