死神の花
 
[違う、違う♪シロは護るの♪ユキの為に護るの♪]
 
また訳の分からない奴が現れたなと俺は思い、シロというぬいぐるみの話を聞き流していた。
あまり驚かなかったのは、幼い頃から同じようなことがあった為、慣れてしまったからだ。同じようなことと言っても‥幽霊が見えたりしていただけなのだが。
 
[シロは護る、ユキの為に♪ユキの手掛かりを♪]
 
「手掛かり‥?」
 
シロの「手掛かり」という言葉が、どういう意味か気になり問い掛けようとした時、扉が開かれた。
一瞬、ユキが来たのかと思ったが、その予想は外れていた。
 
 
扉から現れたのは
 
峪下 梓だった‥‥
 
 
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