恋の終わりと...

 俺が日本を発つまであとわずか。


 その間に俺と柚華の寄りが戻るなんて、まず無い。


 俺はどんな道をたどったとしても、お前の恐れになることはあり得ない。


 だから、安心しろよ。


 『いつ、日本を発つんだ?』


 「まだよく決まっちゃいないんだ。だけど、早くて一ヶ月。遅くとも三ヶ月以内には日本に背を向けている予定さ。」


 『…そんなに急な話だったのか?』


 「いゃ?話自体は半年前に来たんだ。誰にも漏らさずに行くつもりだったんだけど、さすがに祐一には無理だったか。」


 『当たり前だ。あの学校で俺にわからないことなんて何も無いんだからな。』


 「……ハッ!まったくだ。隠そうと思った俺がうかつだった。」


 『あぁ、俺を甘く見たな啓輔。……それじゃ、日程が決まったら連絡する。』


 「分かった。……じゃな。」


 ……あれから4年。


 変わったのは、誰だろう。




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