あまちょこ!!
アイツに無理やりキスしてしまった。
嫌がっているのはわかっていたけど…
あの"言葉"が頭に響いて…
『お互い好きでもないのに…』
あの言葉を聞いた途端、
怒りがわいた。
でも怒りより悲しみのほうが大きくて。
俺は必死で涙をこらえた。
でもあの場にいると我慢できなくなりそうで屋上を飛び出した。
男なのにだらしないと思うかもしれない。
でも…アイツは…
「…何も覚えてねぇのかよ…ッ」
俺と夜葉は昔会っていた。
あれはアイツが中1、俺が中2のときだった。
部活のテニスの試合で、一回戦負けして落ち込んでいた俺にアイツが話しかけてきたんだ。
「落ち込んでばかりじゃ前へ進めませんよ?友達はたいしたことないって言ってましたけど、私はそんな事ないと思います!私、あなたの試合いつも見てたんですけど、なんか今日違って…足、途中で捻挫しましたよね?…これを貼っといて下さい!!そうすれば敗者復活までにはきっと大丈夫です。また見てますから頑張ってくださいね!」
そう言ってアイツは行ってしまった。
でもアイツのおかげで、
敗者復活に勝てて。
決勝までいったんだ。
お礼を言いたくてアイツを探したが見つからなくて。
そしたら三年後。
部活にアイツが来たんだ━━。