あまちょこ!!


俺は迷わず話しかけたけど


『はじめまして!よろしくお願いします。』



アイツは覚えてなかった。
少しも。




「俺って馬鹿だなあ…」




あぁ、だらしねぇ。




よく漫画とかで胸が苦しいとか針が刺さったとか、嘘だと思ってたけどさ、

本当にいてぇんだな。



いや、そんな針とかのもんじゃない。



誰かに心臓を潰されてるみたいだ…




何かが頬を伝った。




「俺泣いてるし…まじ情けねえ。」






誰もいない草むらで静かに涙をながした。





沈みかけた夕日だけが俺を見ていた。







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