あまちょこ!!
「夜葉、部長が呼んでるよ。」
「ん?あ、はーい」
部長が私を?
珍しいなあ…
どうしよう、怒られたら…どうしよう!
ぬあーっ…
「涼、こっち。」
「あ、はーい…」
涼ってのは部長だけが呼んでいる私のあだ名。
センスないよな…
「な、なんですか…」
「んな怯えんなよ…ライブでやる曲決まった?」
「はい!今回は私が作った詩OKされたんですっ」
「まぢ?良かったじゃん。」
部長の仕事は大変なんです。各バンドのやる曲、時間、などなどをすべてまとめなきゃいけないんだ。
んでもって私は副部長!
半ば強制だったけどね…
「うし、OK!これでライブハウスに提出できる!」
「え、私たち最後だったんですか!?」
「そー、おっせぇったらありゃしねぇし…!」
「あ、部長…そーんな怒らなくてもぉ…」
「貴史、俺の夜葉いじめないでくれる?」
『真朝…!』
部長と声がハモり、睨みあい…
「まぁまぁ、夜葉決まった?」
「う…うん」
あーもう駄目…
真朝の顔見れないぃぃ!
なんか仲直りしてから真朝すっごく優しいんだもん…
なんでだろ…
「夜葉?」
「はう!」
「はう!ってなんだよ…笑そだ、帰り飯食って帰るか?」
「え、あ、うん!」
「?」
あーだめ、もーだめ…
ここはあの方に聞くしかない!
「あの方しかいないぃぃぃぃ!」
「え、夜葉?あれ、行っちゃった…」