あまちょこ!!





「夜葉、部長が呼んでるよ。」


「ん?あ、はーい」


部長が私を?
珍しいなあ…

どうしよう、怒られたら…どうしよう!

ぬあーっ…


「涼、こっち。」

「あ、はーい…」


涼ってのは部長だけが呼んでいる私のあだ名。

センスないよな…



「な、なんですか…」

「んな怯えんなよ…ライブでやる曲決まった?」

「はい!今回は私が作った詩OKされたんですっ」


「まぢ?良かったじゃん。」


部長の仕事は大変なんです。各バンドのやる曲、時間、などなどをすべてまとめなきゃいけないんだ。


んでもって私は副部長!



半ば強制だったけどね…





「うし、OK!これでライブハウスに提出できる!」


「え、私たち最後だったんですか!?」


「そー、おっせぇったらありゃしねぇし…!」


「あ、部長…そーんな怒らなくてもぉ…」



「貴史、俺の夜葉いじめないでくれる?」


『真朝…!』


部長と声がハモり、睨みあい…


「まぁまぁ、夜葉決まった?」


「う…うん」


あーもう駄目…
真朝の顔見れないぃぃ!



なんか仲直りしてから真朝すっごく優しいんだもん…


なんでだろ…



「夜葉?」

「はう!」

「はう!ってなんだよ…笑そだ、帰り飯食って帰るか?」


「え、あ、うん!」


「?」




あーだめ、もーだめ…




ここはあの方に聞くしかない!




「あの方しかいないぃぃぃぃ!」


「え、夜葉?あれ、行っちゃった…」






< 48 / 60 >

この作品をシェア

pagetop