大好きなんだ・・・
 いや、あの言葉の中に少しは心配もあったのかな?そんな事を今になって思う。でもあの時のあたしは、そんな事思ってなくて、



 「べッ、別に!傘はあるよ!ただ、気分的にぬれて帰ろうと思っただけ!ほら、あるじゃん!えっと、雨もしたたるイイ女・・・?」

 


          プッ


 勇斗が笑い出した。




 「お前、それ言うなら、「水もしたたるイイ男」だろ!2個も間違えてるし。ハハッ」


 
           ドクン



 無邪気に笑う勇斗を見て、急に胸が高鳴った。待って待って!急に勇斗がスッゴイかっこよく見える!!あたし、眼科に行ったほうがいいのかなぁ・・・。誰かいい眼科しってないかな??



 「ホラ、入れよ」


 

 勇斗は傘をあたしに差し出した。ヤバい。かっこいい。あれ、胸も痛くなった。今度は何~~!?びょ、病院行かなきゃ!・・・ってあたしの体どうなってんのよ~!



 「はいんねぇの?」



 勇斗が不思議そうに聞いてくる。




 「あ・・・ドドドドドドドドドドモです!」



 

 「お前ドモりすぎ~~。あ、もしかして俺との相合傘意識しちゃってんの~?」





 



 
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