大好きなんだ・・・
     ーーーーー亜梨紗なんだーーーーー



 今、そう言った?空耳??
 ううん、確かに言った。だって、その証拠に勇斗のほっぺ赤いもん。暗いけど、公園の外灯でよく見える。



 「・・・で、亜梨紗の返事聞かせてほしいんだけど・・・」



 「えっ!」




 「あ、ゴメン。今決めさせて。正直な答えが聞きたいだけだから・・・」




 「あたしも・・・大好き!!」





 「まじ!?」




 
 勇斗の顔が嬉しそうな顔に変わる。




 
 「半年前くらいの、勇斗が傘かしてくれた時から、好きだった」




 「えっ!?まじで?めっちゃ嬉しい!ま、俺は年少の頃からだけど」




    そういいながら勇斗はあたしの手のひらを握ってきた。



 「なぁ、俺等さ、違うクラスになったこと1回もねぇよな」


   星を見ながら勇斗がいった。今、どんな思いで、勇斗はこの星を見上げてるんだろう。



 「うん」




 「俺さ、正直運命かと思った」




 「あたしも。・・・だけど」
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