青空 -そら- への手紙 ~私の愛する人へ~
「ぉ、くにのた、めに。
頑張って、くださっい。
ふっう。ううー。」


ぎゅう


高成さんは優しく、でも力強く私を抱き締めた。


「ごめん。ごめんっ。
かな、こ。うっあ、ぁ。」


高成さん。泣いてるの?
高成さんの顔を見ると、静かに涙を流していた。


私はそうっと高成さんの頬を両手で挟んだ。
< 113 / 170 >

この作品をシェア

pagetop