青空 -そら- への手紙 ~私の愛する人へ~

~私の愛する人へ~

紙ヒコーキは、風に乗って飛んでいく。


私は見届けずに、それに背を向ける。


そう、それは満ち足りた門出になるはずだったんだ。


私の中で、けじめをつけるつもりだった。


目の前に、ある人が現れるまでは……。


「久し振り。」
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