PsychoCabala〜第7の男〜
今度は渡り廊下を見渡した。



そして携帯を耳にあて、
二階にある渡り廊下から下を除きこんだ。



見つけた!



渡り廊下の下に佳代はいた。




一階の通路をゆっくりと歩く佳代。



「先輩!!」



リカは叫んだが
その声に佳代は全く反応を示さず、
ただゆっくりと昇降口へと向かっている。



佳代の額からは血が流れていた。




リカは全速力で一階までたどり着き、
歩く佳代を追いかけた。



そして、さっきから話している携帯の相手にこう叫んだ。



「ちょっと!帯斗!どう言うことよ!
先輩があぶないって!」



電話の相手は先程、佳代と別れた村上帯斗だった。

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