PsychoCabala〜第7の男〜
「杉原佳代が異常行動を起こした事件、
君がおこなった
行動はいったい何だい?


目撃していた生徒によれば、
君は黒のスーツを
着ていたらしいね。」



有田副長官の言っていた、
『黒スーツの証言』
それと何か、
関わり合いが有ると思った。



「あれは・・
  


  正装です。」



ニコッと笑い帯人は答えた。



「正装?・・・
いったい何の正装だい?」



水谷の質問に帯斗は笑い。



「次は僕からの質問です。


あなたはさっき


『柳沼周辺で死体事件が
起こっている』と言っていましたよね。



『起こっている』と言う表現。


それは、
あなたの言っている
裏路地事件以降、
まだ事件が終わっていない事を意味する。


その後、事件は続いているんですね。」



水谷は、
自分が仕掛けたトラップに、
いとも簡単に気付いた
この少年に驚き、
そして鳥肌が立つのを感じた。


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