PsychoCabala〜第7の男〜
上から落ちてきた者が
人だと気付くのにそう時間はかからなかった。



舞い上がる土埃がおさまる中、そこに立っていたのは目を見据えて笑っている
村上帯斗本人だった。



呆気にとられるリカを尻目に
帯斗は佳代を睨み付け、
両腕を真っ直ぐ前にのばした。



今度は二本に構えた指を自分の額にあてがい



こう唱えた。




「天照大御神の名の元に邪心なる者、
静かなる海へと帰還させん。


・・・体を返しな!!」




帯人がその言葉を投げつけると

突然、佳代の体に力が入りだした。


激しく盛り上がる筋肉。

浮び上がる血管。

これはもはや女子高生の域を越えている。



佳代は大きく目を見開き叫んだ。



「ガァァァァー!!!」



そして徐々に目に光が宿り始めたかと思うと、


 佳代の体からは力が抜け
その場にくずれ落ちた。
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