PsychoCabala〜第7の男〜
帯斗が前を向くと、
春日ヶ丘の選手が
いち早く飛び出していた。



田中は体一つ分の距離を離されていた。



田中の手が壁にタッチする。



その瞬間、
帯斗の体が中に舞い上がった。



同時に柳沼全員が大声で叫んだ。



「GOー!帯斗ぉー!!」



その歓声に
舞い上がる帯斗の右手。



映し出された腕の痣の先に
Vサインが出されていた。



その右手の
Vサインを全員が見つめ。



全員が拳を突き出していた。

< 165 / 314 >

この作品をシェア

pagetop