PsychoCabala〜第7の男〜
夏休みも終わりの頃。
生徒たちは
大きな大会を終え、
二学期の準備に入ろうとしていた。
相変わらず帯斗は
一人部室に寝転び、
退屈そうに壁を眺めていた。
帯人が眺めた
部室の壁には、
引き延ばされた一枚の写真が在り。
そこには、
『優勝旗』
を掲げた水泳部と
『ヤス以外』のテコンドー部員
全員が写っていた。
写っている全員が笑顔で
Vサインをしており
帯斗はその写真を
横目で眺め、少し照れ笑いをした。
そして又、
上を向いて目をつむる。
俺は寝てる時が本当の自分で
起きている時は
『神様』
が修行しろって言ってるんじゃないか。
そう思う時がある。
又そんな事を考えていた。
安息もつかの間。
音の無い着信音が鳴る。
帯斗は面倒臭そうに
目をつむったまま
携帯のボタンを押した。
「はーい。はい。
僕の事、見付けるのに時間かかりました?
イナッチさん。
げっ!
分かりました。
すぐに本部に向かいます。」
帯斗は携帯を切ると
素早く起き上がり
廊下に向かって走り出した。
誰も居なくなったテコンドー部
部室は夕焼けに照らされ
綺麗に紅く染まった
帯斗の影だけが校舎に写し出されていた。
生徒たちは
大きな大会を終え、
二学期の準備に入ろうとしていた。
相変わらず帯斗は
一人部室に寝転び、
退屈そうに壁を眺めていた。
帯人が眺めた
部室の壁には、
引き延ばされた一枚の写真が在り。
そこには、
『優勝旗』
を掲げた水泳部と
『ヤス以外』のテコンドー部員
全員が写っていた。
写っている全員が笑顔で
Vサインをしており
帯斗はその写真を
横目で眺め、少し照れ笑いをした。
そして又、
上を向いて目をつむる。
俺は寝てる時が本当の自分で
起きている時は
『神様』
が修行しろって言ってるんじゃないか。
そう思う時がある。
又そんな事を考えていた。
安息もつかの間。
音の無い着信音が鳴る。
帯斗は面倒臭そうに
目をつむったまま
携帯のボタンを押した。
「はーい。はい。
僕の事、見付けるのに時間かかりました?
イナッチさん。
げっ!
分かりました。
すぐに本部に向かいます。」
帯斗は携帯を切ると
素早く起き上がり
廊下に向かって走り出した。
誰も居なくなったテコンドー部
部室は夕焼けに照らされ
綺麗に紅く染まった
帯斗の影だけが校舎に写し出されていた。