PsychoCabala〜第7の男〜
夕暮れ時。



「キャー!」



西陽が強く差し込む
クラブハウスの脇から
突然女生徒の悲鳴が上がった。



その悲鳴を
聞いた近くの生徒達が
一斉にクラブハウスへと
駆けつけた。



するとそこには
髪の長い一年生の女生徒が
足から血を流して倒れている。



「どうしたぁ!?」



駆けつけた
1人の男子生徒が
その女子生徒の肩を支え叫んだ。



女生徒は、
目を大きく開き一点を見つめ
ただ震えているだけだった。



やがて彼女は
震える指先をクラブハウスの裏に在る細い通路の方へと向けた。


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