PsychoCabala〜第7の男〜
リカとアキが勧誘に一段落を付け、
受付に戻ってきた。



さっきの新入生の事が気になったが
帯斗が居るので大丈夫だろうと思っていた。


が、しかし
今、二人は目の前で行われているその光景に目を疑った。



テーブルには、ふんぞり返って微笑んでいる帯斗。

それに先程の新人二人組の姿が見えた。



『ヤス』は帯斗の肩を揉まされており、
『次郎』は膝まついて帯人の顔をウチワで扇がされていた。



「ちょ・・・」

リカは怒りに声が震えた。


「帯斗・・何のさせてんの?・・・」




帯斗はリカに気付き
その表情を見たとたん、



身の危険を感じた。



「いやっ。あの。
これはスキンシップだよ。

なっ・・・なー。新入生。」



必死に言い訳する帯斗と裏腹に

うなずく
『ヤス』『次郎』コンビの目には、うっすらと涙が浮かび上がっていた。


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