PsychoCabala〜第7の男〜
狭く、薄暗い部屋の中に有った物とは



古い診察台に寝かされた
さっきの女生徒と



もう一人。



その女生徒を襲った
紙敷きの男子生徒だった。


事件の当事者二人が
診察台の上に並んで寝ている。



二人はまるで死体の様に
青白く目をつむったまま
あお向けになっていた。



なんだ?!



なんでこの二人が?!



クラブハウスの事件後も
イナッチと星野は
対象者の様子を
しばらく監視して来た。



彼女は学校を休んでいたが
直ぐに復帰し
何事も無く生活していた。


男子生徒の方も学校を休み
その後、
退学届けを郵送で学園側に送って来た。



これは事件後、
記憶の無い部分に本部が仮の記憶を植え付け
支障無く一般社会生活に
彼を溶け込ませる為に、
PCが操作した物だったが。



その頃にはイナッチも星野も
既に二人の監視を解いていた。



イナッチは二人に駆け寄り
声をかける。



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