PsychoCabala〜第7の男〜
「やっと見つかったね。

『君』に。」



星野は小さく答え、動かなかった。



「だから・・・何の冗談かって聞いてるんだ。」



イナッチは震えていた。



それは、
痛みから来る物何かでは無く
星野が今から言おうとしている事への
不安と恐怖心からだった。



「イナッチ。」



星野は右腕の裾を下ろし
か細い声で話し始めた。



「僕は、
・・・いけない子だ。


暗黒物質に深く入りすぎてしまった。


僕はエース達を裏切ったんだ。


そして君も。


だから君をここに呼んだ。


もう、
・・・終りにしようと思ってね。」


イナッチは額から
汗が流れ出すのを感じた。



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