PsychoCabala〜第7の男〜
「マスター。御免なさい。

なんか、仕事の事を考えていたら頭が痛くなっちゃって。

今日はもう帰ります。」



佳代はそう言うと
こめかみに手のひらをあて
眉間にシワを寄せた。



「いえ。構わないですよ。

あまり頑張り過ぎると体に毒だよ。」



マスターは佳代に
優しい言葉をかけチェックした。



バーからの帰り道
佳代は考えていた。



テコンドー部のみんな元気かなぁ。



荒俣リカ。
五十嵐アキ。



そう言えば
帯斗くんはアキちゃんと上手くいったのかしら。



そんな事を思いながら一人で小さく笑っていた。



東京に出てきてからは一度も連絡してないなぁ。
今度、柳沼に顔出してみるか。



佳代はテコンドー部のみんなの顔を思い浮かべると
又元気を取り戻した。


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