PsychoCabala〜第7の男〜
佳代は次のバスに乗り込んだ。



順調に進むバス。



やがて交差点の手前で
バスのピードが突然遅くなった。



???



いつも渋滞する道は
もう少し先なのに。



五分、遅らしちゃったんだから
早く進んでよ。



スピードを下げたバスの運転手をチラッと見て
心の中で呟いた。



一分後
佳代の視界にノロノロ運転の原因が見えてきた。



前方で事故。



渋滞の原因はこれだった。


三車線の内、二車線が封鎖され
沢山のパトカーと救急車が赤いパトライトを回している。



「ちょっと・・・
大きいわねこの事故。」



隣で見知らぬ叔母さんが呟いた。



バスの運転手が青ざめた表情で携帯電話を探り出す。



辺りが騒然とする。



事故現場をゆっくりと通り過ぎるバスの横には



佳代が乗るはずだった先程のバスが
道路に傾き
煙をだして横たわっていた。




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