PsychoCabala〜第7の男〜
その頃


テコンドー部の副部長で帯斗の憧れの的、

五十嵐アキが部室のドアを開けた。



すると目の前には、
またもや帯斗がふんぞり返って
いつものふてぶてしさを醸し出していた。



帯斗は威張った感じでヤスに叫んだ。



「おい。ヤス。

今日は相方の次郎はどうした?」



帯人の呼び掛けにヤスは微妙な顔をした。

そして、しばらく考えた。



あー。

多分、
俺たちは帯斗先輩が卒業するまで、ズーッと
『ヤスand次郎』
なんだろうな。



「『次郎』は今、生徒会に部員手続きに行ってます。」



その言葉を聞いて帯斗はニヤリと笑い



「そうか。これで晴れて君達も正式部員だな。」



と言い放ち、声高らかに笑った。



その様子を見て落胆するヤスの後ろから
アキが笑顔でこう言った。



「ヤスくん。帯斗くんは、ああ見えて本当はとてもいい人なのよ。

あなた達は知らないけど、とても頼りになるし。」



アキの言葉にヤスは又思った。



アキ先輩も
『ヤス』
って呼んでる。

そして又落胆した。

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