PsychoCabala〜第7の男〜
佳代が突き止めたのは
神保町第一病院。
そこにあのバス事故の被害者達が一斉に搬送されている。
佳代は急いでハンドルを切り
アクセルを思い切り踏み込んだ。
20分後。
病院の駐車場に
着いた佳代は
辺りを見渡した。
他の社の記者達は居ないみたいだわね。
普通この手の情報は早く回るのに・・・。
佳代は車から降りると
デジタルカメラのスイッチを入れ
入り口へと走った。
病院のロビーに入ると
そこには夜の診察に足を運んだ
大勢の患者達がベンチに座っていた。
佳代はその間をすり抜け
インフォメーションへと急ぐ。
「あのっー!」
佳代は大声を張り上げた。その問い掛けに
事務員らしき
受付の女性が振り返った。
「はい。どうされました?」
「ここに今朝、一丁目で起きた
バス事故の方達が搬送されて来ていると思うんですが。」
佳代の早口な口調に
受付の女性は
目だけをパソコンのモニターに向け
ゆっくりとした口調で答えた。
「はい。今朝運ばれて来ましたね・・・。
失礼ですけど、ご親族の方ですか?」
佳代は一瞬そうですと答えようとしたが
身元を聞かれればすぐに
嘘だとバレてしまうと思い
本当の事を言った。
「いえ。記者の者です。
警察からの正式発表が遅れていまして
直接こちらにうかがいました。」
その言葉に
受付の女性が冷ややかな口調で言った。
「被害状況などは此方からお応え出来ません。」
予想された答え。
佳代は
尽かさず言い返した。
「では、どの病棟で
入院など治療されているかだけでも教えて下さい!」
受付の女性はその威勢の良さに迷惑そうな顔をし、
「しばらくお待ちください。」
と言った後
内線で何処かに連絡を取り出した。
やった。いけるかも。
佳代はカウンターの下で小さくガッツポーズを取った。
神保町第一病院。
そこにあのバス事故の被害者達が一斉に搬送されている。
佳代は急いでハンドルを切り
アクセルを思い切り踏み込んだ。
20分後。
病院の駐車場に
着いた佳代は
辺りを見渡した。
他の社の記者達は居ないみたいだわね。
普通この手の情報は早く回るのに・・・。
佳代は車から降りると
デジタルカメラのスイッチを入れ
入り口へと走った。
病院のロビーに入ると
そこには夜の診察に足を運んだ
大勢の患者達がベンチに座っていた。
佳代はその間をすり抜け
インフォメーションへと急ぐ。
「あのっー!」
佳代は大声を張り上げた。その問い掛けに
事務員らしき
受付の女性が振り返った。
「はい。どうされました?」
「ここに今朝、一丁目で起きた
バス事故の方達が搬送されて来ていると思うんですが。」
佳代の早口な口調に
受付の女性は
目だけをパソコンのモニターに向け
ゆっくりとした口調で答えた。
「はい。今朝運ばれて来ましたね・・・。
失礼ですけど、ご親族の方ですか?」
佳代は一瞬そうですと答えようとしたが
身元を聞かれればすぐに
嘘だとバレてしまうと思い
本当の事を言った。
「いえ。記者の者です。
警察からの正式発表が遅れていまして
直接こちらにうかがいました。」
その言葉に
受付の女性が冷ややかな口調で言った。
「被害状況などは此方からお応え出来ません。」
予想された答え。
佳代は
尽かさず言い返した。
「では、どの病棟で
入院など治療されているかだけでも教えて下さい!」
受付の女性はその威勢の良さに迷惑そうな顔をし、
「しばらくお待ちください。」
と言った後
内線で何処かに連絡を取り出した。
やった。いけるかも。
佳代はカウンターの下で小さくガッツポーズを取った。