PsychoCabala〜第7の男〜
その頃、先程の受け付けの女性が内線で声を荒立てていた。



「医院長!いいんですか?!

報道記者は全て追い返えせって指示をしたのは医院長じゃないですか!

彼女だけ、中に通して。
私の立場が無いじゃ無いですか!

それに。

あの女性医師は誰ですか?

私、初めて見ましたけど?」



声を荒立てるその女性に
医院長は困った感じで答えた。



「まあ、そう怒るな。

私だって、戸惑っているんだ。

突然、宮内庁のお偉いさんから電話で
今から『うちの専門医師をそちらによこす』
と言って、

今朝の事故は全て、
その『女医』に指導件を託せ

と言われたんだ。

見返りは厚生労働省とのパイプだと言う話だ。

そんな話を同じ医師仲間から聞いた事がある。


宮内庁が介入してくる患者のケースだ。


君も今あった事と、
あの女医の事は黙っておきなさい。
いいね。」



そう言うと、
医院長は内線を切ってしまった。



受け付けの女性は、納得をしない顔をし
その場でふて腐れた。


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