PsychoCabala〜第7の男〜
その瞬間。
佳代の
『見ながらにして覚る』
能力が開花した。



「あなた。懐かしい感じがしたけど・・・

村上君の知り合いなの?

私が、『特殊な能力』を持った事と

この事件の事を
あなたは知っているのね。」



佳代は自分でも予期せぬ事を口走った。



エミは霊安室の固く閉ざされた扉を見ながらこう囁いた。



「多くの犠牲の上に立ち

ようこそ。

黒き教団へ。」



佳代にはエミの言った、
『黒き教団』の意味も理解出来た。



私・・・。

帯斗くんと、同じ能力を持ったの?



全てが佳代の頭の中にフラッシュバックする。



私・・・あの部室の事件以来、
全ての事が予想出来てた。


入社試験の問題。

仕事で出世できる方法。

そして今回、あなたに逢える事も。



佳代の目には光が宿っていた。



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