PsychoCabala〜第7の男〜
「そうね。

でも、あなたはあの事故現場には居なかった。

あなたの『能力』がそれを回避したのよ。

『奴等』にはあなたの能力まで把握出来ていなかった。

私達の勝ちね。


気をしっかり持ちなさい。

亡くなった、この人達の為にも。

あなたは私達と共に戦うべきよ。」


エミは霊安室の冷たいドアを見詰め
力強く佳代にそう言い放った。



佳代にはおおよその事は把握出来ていた。



しかし、突然の出来事に戸惑いもあった。



「私に何が出来るんですか?

それにあなた達は・・・」


その問いかけにエミは優しく微笑んだ。



「あなたの『予知能力』。
私達に使わせてほしいの。

『村上帯斗』のいる

PCと呼ばれる『黒き教団』の為に。」


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